アイカツフレンズ！第19話への不満を綴る。

こんにちは、鶴です。

皆さんアイカツフレンズ！楽しんでますか？楽しんでるよな？？そうだよな。ありがとうございます。

与太話はさておき、さっさと本題。

先日放送されたアイカツフレンズ！第19話『とどけ！トモダチカラ』について書き殴りに来ました。Twitterでたらたら話すのあんまり好きじゃないんですよね。

主題は『ピュアパレットのスターハーモニーカップ優勝について』です。ちゃちゃっと行きましょう。

1.ピュアパレットの実力について

はっきり言って実力はピュアパレットよりもハニーキャットの方が上でしょう。以下を根拠として上げます。

〇フレンズ人気ランキング3位

第15話『アイチューブ☆シンデレラ』において、ハニーキャットは雑誌のフレンズ人気ランキングで3位の順位を記録しています。このとき2位は描写されていませんが、会話の流れからピュアパレットでないことは明らかです。

アイカツ！シリーズにおいてアイドルとステージは切り離せないものとして描かれていることから、アイドルの人気とステージの技量は結びついていると考えるのが自然でしょう(※1)。

〇スターハーモニーカップ開催決定時の評判

スターハーモニー学園に所属するフレンズが一堂に会した第18話『わずかなチャンスさえも』では周りの生徒が

｢ネットの予想見た？｣

｢見た見た。今年の優勝候補はダントツでハニーキャットだって｣

｢エマ先輩も舞香ちゃんもソロだって充分凄いもんね。二人が揃ったら鬼に金棒だよ｣

｢人気、実力、フレンズとしての総合力なら、現時点ならハニーキャットが学園ナンバーワンか｣

と話していました。この時点で最も実力があるフレンズがハニーキャットであったことは明白であると言えます。

そんなハニーキャットが大会開幕宣言から当日まで何をしていたかといえばひたすらに、ひたすらに特訓でした。前評判に胡座をかくことなく、他の追随を許さない高みを目指して努力を重ねていたのでした。

当然ピュアパレットも大会に向けた特訓をしていたことは間違いないでしょう。しかし第18話『わずかなチャンスさえも』であいねが早朝ランニングをしながら｢こんな朝早く特訓してるの、きっと私達だけだよね！｣という話をしていることから、あいねから若干の驕りが窺えます

朝から実戦的な訓練を積むハニーキャットと、早朝ランニングに留まるピュアパレット。どちらがより活動的で、どちらがより腕を上げるかは火を見るよりも明らかではないでしょうか。

確かにピュアパレットの特訓の描写は無いことから｢裏ではどうだか分からない｣と言われてしまえばお終いですが、少なくともアニメを語る上では本編中のシーンから物事を考えるべきです。そうしたとき、大会に向けて万全のコンディションを整えていたのは間違いなくピュアパレットよりもハニーキャットでした。

<注釈>

1.『アイカツ！』において紫吹蘭がアイドルランキングとモデルランキングの順位で大きな差があることが分かっていることから、一概には言えません。ただし『アイカツフレンズ！』現時点のピュアパレットとハニーキャットの活動内容に極端な差は無いように見られることから、このランキングは比較的等しい基準で順位付けられているように考えられます。

2.みおがトップアイドルであることについて

ピュアパレットの一方はスターハーモニー学園のトップアイドルであるみおです。そんなアイドルのいるフレンズなら、大いに実力を携えているであろうという主張。分かります。

しかし先述したように第15話時点でのフレンズ人気ランキングはピュアパレットよりもハニーキャットの方が上。つまりフレンズの人気は所属アイドル2名の人気の平均値や積のようにして考えるべきでしょう。片方が優れているだけではいけないのです。

また第8話『みおのCM大作戦！』ではみお、舞花、エマの3人がラジオに出演するシーンがあります。この3人が選ばれている理由についてエマが

｢どうしてこの3人かというと、みんなのリクエストメールが多かったからなんだ！｣

と発言していることから、この時点でスターハーモニー学園アイドル科の人気アイドルトップ3はこの3人であると考えて良いでしょう。

例えみおが学内トップアイドルであり、あいねが最近メキメキと実力を付けてると言えども、みおに続くランクのアイドル2人が組んだフレンズの人気は計り知れません。

3.あいねが一晩で実力を付けた件について

一夜漬けの付け焼き刃とはいえ、ちょっと強引じゃないですかね……あんまり話すことないので以上です。

4.あいねのトモダチカラについて

勝利のための切り口としてこれを用いたこと、私は大いに満足しています。

一夜漬けについては一先ず飲み込むとして、そんな実力を付けてもあいねに何か足りないもの。それがあいねのアイドル活動の根幹である"友達"。素敵な描写じゃないですか……。

ステージに立つアイドルに大切なものとして、歌やダンスの技量は勿論、メンタル面も重要なはずです。何故アイドルをしているのか、何のために歌うのか……そうしたビジョンがハッキリした心理状態で臨むステージはきっと素晴らしいものになることでしょう。原点に立ち返ったあいねはこれから更にアイドルとしての階段を駆け上がっていくことかと思います。今後が益々楽しみになってくる描写でした。

ただし、演出としては評価していますが、これが勝利に直結したかといえば私は少々疑問を抱えてしまいます。

たまきさんに｢表でファンが待ってるわ｣と言われて会場を駆け出すあいね。そこに待つファンが立っている位置を見ると、会場外から集まっているように窺えます(気になる方は実際に見てください)。よって、ここで集まったファン一同は、スターハーモニーカップの会場から出てきた観客ではないと推測します。大会の途中で観客が目まぐるしく入れ替わるということも考えづらいかと思います。

つまり、スターハーモニーカップの観客は第19話で描かれたあいねの一連の行動や心理変化を知らないわけです。アイカツ！第138話『素顔の輝き☆』のあかりの描写とは対照的ですね(※2)。

また、ハニーキャットがトモスタグラムを開かないことが敗因であったかのようなシーンもありましたが、第18話のハニーキャットのステージ後の観客の反応を見る限り、勝敗を左右するまでに大きく響いたのか些か疑問です。むしろ舞花とエマのストイックさを理解していれば、応援したくなるのがファンというものじゃないでしょうか。これについては割と私念が入ってるかもしれませんが。

このように、スターハーモニーカップはステージだけで評価される大会であると考えられることから、"トモダチカラ"や"ファンへの気持ち"は勝利の決定打としての説得力に欠けると私は判断します。

<注釈>

2.ユニットカップは大会の途中で楽屋レポートの中継が挟まれ、この中継によるファンへのアピールもユニットの評価に加味されていました。｢ファンへの感謝の気持ちを口にしたあかりが観客の心を掴んだことで、スキップスが実力の勝るダンシングディーヴァを抑えて優勝する｣というストーリーは充分に成り立つと考えます。

まとめ

我武者羅に努力する描写に力を注いだ第18話のハニーキャットと、あいねが気付きを得た描写に力を注いだ第19話のピュアパレット。素直に考えればハニーキャットに軍配が上がると私は思いました。

仮にピュアパレットも沢山の特訓を積んでいることが分かるシーンが明確に存在するならば、実力が拮抗した状態で最後の決め手が"トモダチカラ"となってピュアパレットの優勝というストーリーに合点がいっていただろうと確信しています。しかし、そのように納得させるためのピュアパレットの実力が上手いこと示されなかったのが大変惜しいと感じています。特にピュアパレットでフレンズアピールを練習するシーンすら無かったのは、フレンズの相性が勝敗を分けると言っても過言ではないこの作品のステージにおいて致命的ではないでしょうか。

シナリオの都合上ピュアパレットが勝ったんだなぁ、という結論に至らざるを得ない展開な第19話だと私は思いました。

とまあ色々思うところはあるのですが、こうした不満が表れるのも今までアイカツフレンズ！がキャラクター描写を実に丁寧に作り上げてくれたからに他なりません。だからこそ、今回のご都合がチラリと見える強引さにモヤモヤが止まらないわけです。

アイカツフレンズ！はまだまだ19話。一年目の折り返し地点にすら辿り着いていません。これからピュアパレットが更に輝くフレンズとして成長していく姿を丁寧に、繊細に、精巧に描いてくれることを心より楽しみにしています。

ハニーキャットはもっとイチャイチャしてくれ(心の声)。それでは。

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